「人のつながり」で成長する歯科医院。 個々の能力を伸ばして強固な組織へ
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求人を出しても応募が来ず、定着率にも課題 8名の歯科衛生士がスタッフの紹介で入職 東海エリアの新卒採用は学校攻略がカギ
リファラル連鎖でスタッフが増加、定着率も向上
いつ頃から予防歯科をやろうと決めていたのでしょうか?
長縄 敬弘 先生: 開業前からです。予防歯科には歯科衛生士が必要不可欠ですが、すでに求人を出したら人が来るという時代ではなかったので採用には苦戦しました。新しい人に来てもらうためには既存スタッフが複数名いることが大事だと考え、職場環境や待遇の改善にも取り組みましたが、それでも辞めてしまう人はいて、なかなか人が定着しませんでした。
現在は14名の歯科衛生士さんが活躍されていますが、どんな変化があったのでしょう?
長縄 敬弘 先生: 流れが変わったのは、ある一人の歯科衛生士を中途採用してからです。最年長のその方は常に後輩のことを気にかけ、親身になって相談に乗ったり、食事に連れて行ったりもしてくれて。おかげで若い子たちが安心して働けるようになり、長く勤めてくれるようになりました。人が定着するようになったら「歯科衛生士を募集してるなら友達を誘っていいですか?」と紹介で人が入って、その入った子も長く勤めたのちに「友達を誘ってもいいですか?」と。そんな感じで紹介の連鎖で人が増えていきました。紹介で入った子は8人いますが、今も勤めてくれています。
先輩が後輩を親身になって育て、後輩が先輩の背中を追いかける良環境に
紹介の連鎖というのは他院ではあまり聞かないケースですね。
長縄 敬弘 先生: 特別なことをしているわけではありませんが、ネガティブな理由での退職はなくなりましたね。紹介で入った子たちに聞くと、最初は「居心地が良い」と聞いて当院に興味を持ったそうですが、実際に来てみたらテキパキと働く先輩たちの姿が輝いて見えて、その背中に追いつこうと頑張っているみたいです。
規模拡大はもともと想定していたのでしょうか?
長縄 敬弘 先生: いいえ。増築は考えていませんでしたが、あるときスタッフから「患者さんも増えてきたし、隣の土地を買って大きくしましょうよ」と冗談みたいに言われたことがきっかけです。みんなでより良い医院をつくっていきたいと考えているので、そう言ってもらえて嬉しかったですね。立場を超えてフラットにコミュニケーションが取れる環境は活発に意見交換ができたり、意思疎通もしやすいので大事だと思っています。医院の状況や方向性なども積極的に共有していますよ。
一人ひとりがベストなキャリアを築けるようにバックアップ
人が増えたことによって実現したことはありますか?
長縄 敬弘 先生: 少し余裕を持った人員配置ができるようになり、教育にも力を入れられるようになりました。教育における当院の方針は「全員同じ」ではなく「一人ひとりに合わせる」。講習会の参加費を全額支給したり、認定衛生士にはインストラクターとして他院へ行く機会をつくったり、成長のために必要なものや環境を用意してあげて、一人ひとりがベストなキャリアを築けるようにバックアップしています。
採用について教えてください。
長縄 敬弘 先生: まずクオキャリアにお願いして本当に良かったです。これはクオキャリアの営業さんに教えてもらったのですが、東海エリアは医院見学の際に申請が必要な学校が多いそうなんですね。そこで一つ学生にとってのハードルが上がるじゃないですか。でも当院の特徴や魅力が伝わる求人票を作成してもらっているので、見学者が減るどころか以前よりも増えました。また管理が厳しいなかで学校での就活ガイダンスを実施できるのは、学校からの信頼が厚いクオキャリアが間に入ってくれているからです。学校攻略がキーとなる東海エリアでの新卒採用はクオキャリアなしでは戦えません。当院が教育に力を入れられるのはスタッフが潤沢だからこそなので、今後もクオキャリアに協力してもらいながら採用を続けていきたいと思います。