地域に根差し、スタッフと「最後まで診る」歯科医療を提供
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「スタッフがどのような場所で働きたいか」を考えた環境整備 目の届く範囲で規模を維持しつつ、より良い歯科医療を実践 採用では複数の目を通し、ミスマッチを防ぐ
父が開業した土地に戻り、義歯や予防を中心に開業
開業に至る経緯、体制などについて教えてください。
早野 先生: 当院は、もともと父親がこの場所で歯科医院を開業していたんです。私が学生のころに一度閉院してしまったのですが、大学を卒業して10年ほどたって自身で開業しようと思った際に、この場所に戻ってきました。建物も古かったので一度全部壊して建て直し、開業当初はユニット3台、配管5台分からのスタートです。幸いにしてスタッフは最初から新卒の良い方が集まってくれて、歯科衛生士3名、歯科助手2名という体制で開業することができました。
歯科医院として掲げている診療方針などはありますか。
早野 先生: 地域に密着した歯科医院にしたいと思っています。小さなころから慣れ親しんだ土地で、近所には子どものときから顔を知ってくださっている方もたくさんいらっしゃいます。地域的に高齢化も進んでいるので、自分の専門である義歯や補綴を中心に予防にも力を入れ、歯で困っている方を最後までしっかりとケアできる、地域に密着した歯科医院を目指しています。ありがたいことに多くの患者さんに来ていただけるようになり、今はスタッフが15人、ユニットも8台まで増えました。
ミスマッチを防ぎ、スタッフが根付く環境を整備
スタッフの採用に関して、意識していることはありますか。
早野 先生: 今は幸いスタッフが揃っていますが、やはり世の中的に人手不足ですし、予防の必要性が高まるにつれてさらに歯科衛生士は不足してくるはずです。急いで無理な採用をしなくても良いように、常にアンテナを張って、少し多いくらいでも余裕を持って人材確保をするようにしています。それから面接に関しては、私一人ではなくスタッフを含め複数の目で見ることも大切ですね。一緒に仕事をする人たちからの目線と言うのは重要です。複数の目を通すことで、ミスマッチを防ぐようにしています。
育成や、採用した方が根付くための工夫は何かあるのでしょうか。
早野 先生:
育成に関しては、いつまでにこれができるようになるといった具体的なプランを作り、新しい方にはそれに沿ってスキルを身に付けてもらうようにしています。また、フリーランスの歯科衛生士の方が月に一度来て、進捗を確認するなどの教育をお願いしています。また、スタッフがどういう職場で働きたいと考えているか、気を配ることも大切ですね。月に一度打ち合わせをしたり、食事会を開いたり、コミュニケーションを取る場を作るようにして、スタッフの意向や状態を私自身がキャッチアップできるように心がけています。
自分の目の届く範囲で、最後まで患者を診られる体制を
将来の展望についてもお伺いできますか。分院などは想定しているのでしょうか。
早野 先生: 私の性格上、どうしても自分の目の届く範囲で最後までしっかりと診たい、という気持ちが強いんです。治療に関しても、地域に密着したかかりつけ医として、患者さんが高齢化した場合でも訪問診療などを通じて責任を持ちたいと思っています。スタッフに関しても、やはり私自身が良い職場づくりにタッチできる範囲でないと不安があるので、今の規模を維持しつつ、さらに良い治療を提供していきたいという気持ちが強いですね。
成長を望む医院へのメッセージ、クオキャリアへの期待をお願いします。
早野 先生: 例えばユニットを増やそうと考える場合、そう考えるなりの理由があると思うんです。歯科医師としてその思いに従って増やせば、スタッフが必要になりますし、自然と医院も大きくなっていくのではないでしょうか。クオキャリアさんに関しては長いお付き合いで、自分たちだけではできない募集ページの作り方などいろいろと助けられています。予防が重要視されてより多くの歯科衛生士が必要となる中で、業界の成長に力を入れているクオキャリアさんには期待をしているので、当院に人が来る来ないに関わらず、これからも歯科衛生士が活躍できる歯科業界を作るために一緒に取り組んでいきたいと考えています。