良い人材を確保し育成するために、「思いを伝える」ことの大切さ
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開業した父から継承し、自分なりの理想を求め新規募集 採用のポイントは見学、自院の理念を伝える絶好の機会 あきらめずに思いを伝え続け、良い人材の確保と育成を
医師だけではなく、歯科衛生士や歯科技工士と一緒に勉強会へ
長年、この地で歯科治療を提供なさっているんですね。
塚本 継也 先生: 開業した父から引き継いで、私が二代目の院長になります。この場所で親子二代に渡り歯科医院を経営し、約50年になります。歯科医院を継承した当初から、自分なりに目指したい治療の方向性は固まっていました。その歯科医療を実現するために、スタッフと一緒にいろいろと取り組んでいます。
考えをスタッフと共有するために、意識していることはありますか。
自分のやりたい治療を実現するためには、同じ方向を向いて治療にあたる歯科衛生士の存在がマストでした。スタッフと目線を合わせるために、私一人ではなく歯科衛生士や歯科技工士と一緒に勉強会に参加し、週末ごとにあちこち行っていましたね。学ぶ内容ももちろんためになりますが、時間を共有することでいろいろな話ができるので、お互いを理解するための良い機会になっています。
見学は理念の体現を含めた自院への理解を深める絶好の機会
自院に合うスタッフを採用するためには、何が必要でしょうか。
まずは募集案内を目にとめてもらって、その上でクリニックに見学に来てもらうことが大切なのかなと思います。その観点でいくと、いろいろとヒアリングをして作りこみ、多くの学生などの目にふれるクオキャリアでの募集は助かっています。そして見学は、直接思いを伝え、他の歯科医院との違いを知ってもらう絶好の機会です。見学に来る方は、ある程度ホームページなどを見て当院の方針を知った上で来ている方がほとんどだと思います。興味を持って来てくれた方を採用につなげるためにも、見学は重要なポイントですね。
実際に働かれている歯科衛生士の方にお伺いします。ここで働こうと思った決め手は。
歯科衛生士: 職場を決めるにあたり、近い将来「歯科衛生士です」と胸を張って言えるように、スキルアップができる職場を探していました。その点、ここはさまざまな治療に取り組んでいて、技術を磨くことが出来るのではと感じました。また、院長先生が理念をしっかりと伝えてくれたことで、歯科医療に対する情熱があるなと思えた点もここで働きたいと考えた理由です。
あきらめずに思いを伝え、相手の声に耳を傾ける
スタッフが自院に根付くために、心がけていることはありますか。
もちろん、人対人ですので、採用した後一緒に働いていれば、思いが通じないこともありますし、辞めてしまった方もいます。できるだけ働きやすいと感じてもらうために、コミュニケーションをとって、制度をシステム化したり、業務をマニュアル化したり、工夫をしています。その部分に関しては、長くいる歯科衛生士が非常に力になって整備をしてくれているので、助かっていますね。
良い人材を集め、育成するためには何が大切だと思いますか。
難しいですよね。私も悩みつつ毎日が試行錯誤なのですが、やはり、自分のやりたいことを追求し、思いを伝え続けることだと思います。ただし、こちらの言い分を押し通すだけではなく、その上で、相手が感じていることやこちらに対する要求に耳を傾けることも大事です。バランスを取るのは簡単ではありませんが、あきらめずに、良い体制を築いていきたいと思っています。