スタッフと二人三脚でやってきたから、経営で最重要な採用も全員で行う
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開院当初はモチベーションが低いスタッフばかり 消極的な新人も諦めずに指導した結果、心強い戦力に スタッフ全員で採用、現場目線で良い人材を見極める
キャンセルが出たら喜ぶ。院内の雰囲気は最悪だった
開業からここまで順調にきたのでしょうか?
飯藤 孝晃 先生: いいえ、2年目は院内の雰囲気が悪かったです。仕事に対するモチベーションが低い歯科衛生士が集まってしまい、自分が担当のメンテナンスしかやらない、キャンセルが出ると喜ぶ、そんな良くないムードでした。今いる歯科衛生士は逆で、受付が忙しそうだったら代わりに対応したり、電話に出たり、本来の業務以外のことも積極的にやってくれています。
何がきっかけで状況が変わったのでしょうか?
3年目にクオキャリア経由で採用した中途の方が「頑張ってリコール率を上げよう!」とか、みんなの士気を高めるような声掛けをして引っ張ってくれたんです。そこから院内の雰囲気ががらっと変わり、患者さんも一気に増えました。それまで集患にすごく苦労していたのですが、集患に直結するのは「働く人」なんだなと思いましたね。
個々に合わせた指導。根気強く向き合えば必ず成長する
新卒採用を始めたのはその時期からですか?
はい。後輩に教えられる人ができたので、新卒採用を始めました。2年前に新卒で入った子は成長がゆっくりで、仕事に対しても消極的な姿勢だったのですが、根気強く向き合って教えていたら、1年後には戦力となって活躍してくれるようになり、今は「先輩のようになりたい」と目標をもって頑張ってくれています。一方で、翌年に入った新卒の子は、はじめからガツガツやっていくタイプでした。人によって成長スピードには差があるので、すぐに結果が出ないからと諦めるのではなく、それぞれの個性や能力に合った教え方をすることが重要だなと思いました。また歯科医院は一般企業と違って同期がいないことが多いので、相談に乗るなど精神面でのサポートもしっかり行っています。
最近の求職者に何か傾向はありますか?
当院に来る既卒も新卒もみんな絶対にクオキャリアを見ています。うちの医院のホームページ経由で面接に来た人も、話を聞いてみるとクオキャリアからホームページに飛んで「まだ募集してますか?」と問い合わせてるんですよ。これまでいろんな媒体を使いましたが、クオキャリアは一番反響があるし、他の媒体と比べて求職者の質が良い。実際に採用してみても仕事に対するモチベーションが高く、これまで退職した人は1人もいません。
スタッフ全員が採用に関わる。お互い初対面ではない安心感
採用はどのように行っていますか?
面接は僕と主任の歯科衛生士がメインで行いますが、採用自体はスタッフ全員で行っています。見学に来たときに受付含め全員が話して、当院に合うかなどをみんなで判断するかたちです。僕が勝手に採用するより、スタッフが現場目線で選んだほうが良い人材の採用につながるようですね。僕がどうかなと思った子に対して、スタッフが「あの子いいと思いますよ」と言って、採用してみたらとても良かったということが何度もありました。
スタッフ全員が採用に関わるというのはめずらしいですね。
全員が採用に関わると、入職してから「はじめまして」にならず、みんなが人柄を知ってる状態でスタートできるのもいいんですよね。新人さんにとっても、初対面の人がいないから安心感があると思います。医院として今が一番良い状態なのは、僕1人が頑張ってきたからではなく、スタッフにサポートしてもらいながらやってきたからこそ。今のところ分院展開は考えていないので、これからもこの規模で、スタッフと二人三脚で患者さんの健康を守っていきたいです。