経験者採用では得られない”伸びしろ”の魅力とは?

経験者採用では得られない”伸びしろ”の魅力とは?

  • 「採用は簡単ではない」オープニングスタッフ募集に応募ゼロ 新卒が経験を積み成長、結果として中核の戦力に 最初から満点の人を探すのではなく、共に成長できる環境を

応募ゼロを経験も、インタビュー動画で状況が改善

こちらの歯科医院の採用活動の特徴について教えてください。

千葉 倫也 先生: 採用に関しては、開業以来ずっと一貫して「簡単ではない」ということを実感しています。2013年に開業して、一般求人誌でオープニングスタッフの募集をかけましたが、最初は誰も来なかったので、スタート時は衛生士だった妻と、助手さん1人の体制でした。クオキャリアにお願いしたときも、確か最初は誰も来なかったように記憶しています(笑)。それで一度利用するのをやめたのですが、募集経路はたくさんあった方がいいかなと思い数年後にまたお願いすることにしました。

そういったご状況を何が変えたと思いますか?

インタビュー動画を掲載できるサービスがあるので、それを利用しています。当院は新卒を中心とした若手が多く、幸いなことにそうした動画にも出て明るく応えてくれるスタッフたちなんです。勤務先を探している新卒の衛生士たちも、自分と年齢が近い先輩が働く姿を動画を通じて実際に目にすることで、親近感を持ってくれるのかもしれないですね。特に限定しているわけではないのですが、当院は中途の方を採用したことがなく、全て新卒なんです。自分の数年後のモデルケースがわかるというのも、プラスに作用していると思います。

「期待を超える成長を見せてくれる」、新卒採用の魅力とは

新卒を採用するメリットはどのような点にあると思いますか?

新卒の方たちの良いところは、なんでもチャレンジしてどんどん成長してくれるところです。もちろん、最初からみんながバリバリと活躍できるわけではありません。時間をかけていろいろと経験を積む機会を提供することで、数年経つと期待を超える成長を見せてくれることがあるんです。

現在は、衛生士の方が6人いらっしゃると伺いました。

そうなんです。やはり、新卒から当院で経験を積んだ衛生士がいる、ということがさらに新しい新卒を呼び込むプラスの要素になっています。人が人を呼ぶ循環が生まれ、強みになっていると感じますね。新卒の方たちはどういうクリニックが自分にあっているか分からないと思うので、自分と同じように新卒で入って、成長してずっと働き続けている衛生士が何人もいるというのは大きな安心材料になるのではないでしょうか。

最初から満点を探すのではなく、時間をかけ共に成長を

歯科医院としての今後の展望、採用計画などがありましたらお聞かせください。

特に現時点では、ユニットを増やしたり分院を展開したりといった計画はありません。ただ、採用に関しては、ユニットの数などの数字ありきで考えるのではなく、人数が足りていたとしても、さらには採用条件を少し見直してでも、「ちょっと無理してでも採用する」ということを意識しています。ご縁があって、当院を希望してくださるのであれば、是非来ていただくというスタンスで、間口を広くして募集を続けるつもりです。

そうした採用方針の背景にあるのは、どのようなお考えなのでしょうか。

採用で、最初からこちらの希望通りの人との出会いなんて、そうあることではありません。特に当院は採用が新卒中心なので、いい意味で伸びしろがあるんですね。満点の人を探すのではなく、素直に吸収し成長してくれる人が結果として戦力になってくれると信じています。そうした意味では、治療も同じです。こちらがやりたい理想通りの治療を希望してくださる患者さんばかりとは限りませんが、時間をかけて信頼関係を築くことで、一緒に理想とする口の健康を実現していくことが可能になります。人との出会いを大切にして、今後も良い歯科医療を提供していきたいと思います。