歯科の人材経営セミナーVol.5 2019年7月21日(日)に東京で開催された、年に1回の特別セミナーの模様をレポートいたします。
index リクナビやマイナビも毎年決まった時期に、「今年の新卒学生はこう動く/こう狙う」というタイトルで、ナレッジを提供する説明会を開催していますが、本セミナーは言わばその“歯科版”です。 ◇
登壇したのは、弊社マーケティング部 マネジャーの金山裕樹。 様々な業種のマーケティング部門に従事して培われたデータ分析力と、大手求人広告会社時代では実際にクライアントの採用課題を解決に導いたディレクション経験などをもとに、約2時間に渡りお話いたしました。
まずはビッグデータの根拠となる数値のお話から。 『 主にWEB求人サイト「WEBクオキャリア」上の求人求職活動データが基になります 』
それこそ、リクナビやマイナビに代わって、歯科衛生士に特化した採用市場を語るべきはクオキャリアなのではないかと自負しております。
求人分析 『 超売り手市場と呼ばれる衛生士採用市場は求人倍率21倍。採用率に置き換えてみると、その率わずか5%。これは100医院中5医院のみ採用に成功という低確率となります 』
『 採用率と反響率という違いはありますが、異様なほど高い値をたたき出していることを分かっていただけるかと思います 』
前半は「就職先を決める際に重視するポイント」という求職者アンケート結果を基に、各キーワードごとに掘り下げて展開しました。
・「社会保険完備」は採用市場において絶対的なものなのか? など、昨年度2,000医院様からお預かりした求人情報から統計を取り、どのような条件が反響に影響を及ぼしているか、詳しく解説いたしました。 また求職者へ定期的に実施しているアンケート結果をエビデンスに、それが数値上の動きだけでなく、実際の声として上がってきているもの、ということも示しながら解説を進めます。
『 ビッグデータはあくまで全体の潮流を知るためのもの。統計上のデータから傾向値を知ることで、各医院の採用戦略を立てる際の材料として頂きたい 』
『 自医院の求人が、他と比較してどう見られているのか?ということに着目してほしい。もしディスアドバンテージがあるのなら、どう別の要素でカバーするか、という意識の転換を図ってほしい 』
求職者分析
まずは、「WEBクオキャリア」上のアクセス数推移をグラフで提示、情報収集が8月から活性化し、実際の応募活動は10月ごろ一気にピークを迎えていることを説明させていただきました。
また、年数回弊社から皆さまへメールさせていただいている全国約160校を対象とした内定率調査の結果推移から、地域ごとに特徴が出ている点を解説。 就活の開始タイミングから内定獲得まで、求職者の実態も・理想も、年々早まっていること、とは言え一定数は3月国試後も動いていること、を共有させて頂きました。 分析の最後は衛生士採用のビッグイベント「見学」をテーマに、実際に見学に行った衛生士が“何を見て”“どんなことを感じたか”、見学直後に実施したアンケート結果から分かったリアルな声をご紹介しました。
『 スタッフの動き、一挙手一投足が見られています 』 『 当日見学者と接する先輩衛生士はもちろん、医院全体で “おもてなし” と “惹き付け” の意識を持つことが重要です 』
2019年度20新卒の採用トレンド
『「社会保険完備」「患者担当制」「給与」…条件面だけで競い合う時代は終わり、不安と不信の入り混じる求職者から、いかにして安心感・信頼感を勝ち得るか、感情に訴えかける求人表現のフェーズに入ってきています 』
『 採用にマーケティングの考え方を取り入れる、という発想が必要です 』
求人倍率21倍。 21医院が1人の求職者を取り合うという図式において、いかに自医院が目の前の求職者にとって最適で居心地のいい就職先か、これをアピールできたところがその少ないパイを獲得できるのだと思います。 セミナー中は皆さん熱心にメモを取りながら耳を傾けており、また終了後にも登壇者へ質問するなど、情報収集に意欲的な姿が伺えました。 本セミナーは年に1度の特別なセミナー。 満足度の高さもさることながら、「来年度も同セミナーが開催されるとしたら参加しますか?」の質問には、アンケートにお答えいただいた全員が「参加したい」と答えるほど、データから読み取る求職者の行動傾向の重要性や、常に最新の情報を把握することの必要性をご理解いただけたのではないかと思います。
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