歯科人材の開発・育成と歯科業界の人材活性化に取り組む、一般社団法人クオキャリア・ビュー（所在地：東京都豊島区、理事長：中山 豊）は、2013年より続けている歯科衛生士学生のための給付型奨学金制度「クオキャリア奨学金」の原資調達に際し、クラウドファンディングを活用することにしました。

「クオキャリア奨学金」は、歯科業界に特化した求人メディアを運営する株式会社クオリア・リレーションズが、求人サービスの枠を超えさらに幅広く歯科衛生士不足解消などに向けた貢献をするため、4年前に設立しました。以降毎年奨学生を募集し、これまですでに36名の奨学生が歯科衛生士となって全国各地で活躍しています。当奨学金は貸与型ではなく返還の必要のない給付型となっており、安心して受けられる奨学金として学校・保護者からもご評価いただいています。

本年度からは、制度を拡張し支援に力を入れるため、当奨学金事業の運営を「一般社団法人クオキャリア・ビュー」に移管しました。篤志家たる多くの歯科医院からの寄付も受け、受給学生数や募集地域の拡大を実現。今年度は全国25名の奨学生が奨学金の給付を受けています。

このように支援拡大に取り組んでいる「クオキャリア奨学金」ですが、経済的に修学の継続が困難な歯科衛生士学生の数も増えつつあり、受給申込者が採用予定者枠を大きく超え、採用倍率が上がっていることが課題となっています。学校教員にアンケート調査を実施したところ、学生のうち約半数が何らかの奨学金を受けているという学校もあるほど。

そこで、さらに歯科衛生士学生支援の輪を広げるべく、次年度の奨学金原資の調達にあたって、新たにクラウドファンディングサイト「Readyfor」を活用することになりました。
プロジェクトページはこちら⇒https://readyfor.jp/projects/dh2018

社会保障費の増大が問題となり、また口腔の健康が全身の健康につながることが認識されてきた昨今、口腔の疾患予防は、国全体で取り組むべき課題となっています。その中で、歯周病や虫歯の予防処置を担う歯科衛生士の役割と必要性が高まっていることは言わずもがな。しかし歯科衛生士には、口腔機能に関する専門的な知識と技術が求められることから、資格を得られるまでにかかる学費などの負担は決して軽いものではありません。また近年、社会人経験を経てから歯科衛生士養成校に入り直して歯科衛生士を目指す、という方も増えており、そういったケースでは家族からの経済的支援を受けずに学業を続けている場合も多くなります。

今回クラウドファンディングを活用することによって、歯科衛生士の仕事や社会における重要性についての認知が広がり、より多くの歯科衛生士学生を支援できるようになることを願っています。またそれによって、生涯の職業として歯科衛生士を選択する人を増やし、予防医療の体制を整えていくことにも貢献できればと考えております。

【クラウドファンディング募集概要】
　＜募集ページ：クラウドファンディング専門サイトReadyfor＞
　　　https://readyfor.jp/projects/dh2018
　＜支援申込受付期間＞　12月1日（金）〜12月25日（月）
　＜支援額＞個人：3,000円～、法人：20,000円～

【2018年度クオキャリア奨学金（クラウドファンディング型）概要】
　奨学金種類：給付型（返済不要）
　対象者：2019年3月に歯科衛生士養成機関を卒業予定の方
　給付期間：2018年7月1日～2019年3月31日
　給付金額：月額25,000円