予防歯科を広めるフリーペーパー「わかる!はじめての予防歯科2019」が発行されました。

「歯と口の健康週間(6/4~10)」に先立ち、予防歯科の意味や大切さを伝えるフリーペーパー「わかる!はじめての予防歯科2019」を、5/21(火)に発行しました。

近年、口腔疾患と全身疾患との間には深い関わりがあることが分かってきており、口腔ケアの重要性についての認識が高まっています。昨年閣議決定されたいわゆる「骨太の方針」のなかでも「歯科保健医療の充実に取り組む」と明記され、国の成長戦略の一環として注力していくものと位置付けられています。

本誌では、歯科医療の一分野としてのみならず、社会保障制度上においてもますます重要性が高まっている「予防歯科」について、詳しく紹介しています。

■歯が痛くなる前に、歯医者に通う習慣を

「悪くなってから歯医者に行って治療する」という従来の考えとは異なり、「悪くしないために歯医者を利用する」のが予防歯科です。欧米諸国では以前から歯の健康と美しさへの意識が高く、予防目的で歯科医院に行くことが一般的な考えとして浸透しており、さらに親が子どもに歯列矯正を受けさせることが常識となっているほど。

日本でも、近年になって行政および歯科医院より、予防歯科の重要性が発信されるようになってきており、毎年「歯と口の健康週間(6/4~10)」には、日本歯科医師会を中心に、全国各地で地域住民参加型の各種啓発事業などが展開されます。

しかしながら、まだ「自覚症状がなければ歯医者には行かない」という人も多く、予防歯科が浸透しているとは言い難い現状です。

■口腔の健康と全身のつながり

予防歯科で主に行われるのは「検診」と「口内の掃除」。歯磨きが上手な人であっても磨き残しは必ずあり、それが虫歯や歯周病の原因となっていきます。歯医者に定期的に通ってそういった汚れを落とすことで病気を防ぐことができ、またもし虫歯などになってしまったとしても、簡単な治療で済む段階に発見してもらえるのです。

そしてその影響は口腔にとどまらず、歯周病予防によって、高齢者の死因の上位に位置している誤嚥性肺炎を防ぐことができるとも言われています。社会保障費の膨張に対応する必要に迫られている我が国にとって、体全体を健康に導く「予防歯科」は、取り組むべき重要なテーマとなっているのです。

■予防歯科についてもっと知ってもらうために

そんな中、「予防歯科」の大切さを広めるために発行されたフリーペーパー「わかる!はじめての予防歯科2019」。誌面には、「予防歯科の重要性」や「受診の流れ」などのコンテンツの他、タレント・市川紗椰さんのインタビュー記事を掲載。今注目されつつある「口内フローラ」の記事においては、森永乳業に取材協力をいただき、口内フローラとは何かや、それが全身に及ぼす影響などについて紹介しています。また東急ハンズとのコラボ企画も実施しており、関東圏の東急ハンズ各店舗のオーラルケアコーナーと本誌「口腔ケアグッズ」紹介記事がタイアップしています。

本誌は、東急ハンズのほか、関東圏の丸善・ジュンク堂書店、すかいらーくグループにも設置。またフィットネスクラブ、美容サロン、薬局、小児科・産科にも配本するなど、健康・美容に興味のある方の手元に届くよう展開しています。

■予防歯科の担い手「歯科衛生士」

予防歯科を主として担うのは歯科医師ではなく「歯科衛生士」。そこで本誌では、「歯科衛生士」という職業にも焦点をあて、また読者にその存在を身近に感じてもらえるよう、多くの現役歯科衛生士によるセルフケアのアドバイスなども掲載しています。

予防歯科の普及において重要な役割を果たす歯科衛生士ですが、その数はニーズに対して圧倒的に不足しています。多くの人が予防歯科を実践する健康な社会をつくっていくためには、この問題を解決することが不可欠です。本誌が歯科衛生士の認知度向上や、職業として関心を持つ人を増やすための一助にもなればと考えています。

■主なコンテンツ

・市川紗椰さんインタビュー
・「予防歯科」を知ろう
・メンテナンス体験レポート
・歯科衛生士に聞く、口腔ケアのアドバイス
・今、注目の口内フローラ
・歯周病と全身疾患の怖い関係
・オススメ口腔ケアグッズ

■本誌と連動!<予防歯科・口腔ケアの『歯医者さんTV』>

https://haisyasan.tv/
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歯科医師・歯科衛生士が予防歯科の疑問や質問に動画でお答えします。